Page 23 - 第4部応用事例編ver60_Neat
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ICカードアンテナ周辺回路構成 06 Recive2 A図 シミュレーション回路
検波 C1 R3 C5 ・LPF
リーダ・ライタ部の受信アンテナコイルの共振回路で得られた負荷変調信号を 12 D1 3.3k R5 検波した波形には13.56MHzの高
復調する回路である。シミュレーション回路では振幅変調回路からB図の様な 周波成分が含まれているのでLPFに
信号を入力する。 1 11 2 11 2 て高周波成分を取り除く。
・ベースバンド信号 R5/C3及びR6/C4のCRフィルタにて構
送信データで 212kBPSのデジタル信号 3p R1 C3 成される。フィルタ出力が3dBダウン
・搬送波(キャリア信号) 3.3k (入力の0.71倍)するカットオフ周波
13.56MHzからなる。実用的なシステムの大きさが実現できるのはキャリア 470 0.01u 数は次式で表される。
の周波数を高くすることで電気部品の小型化が可能である。
・検波 D2 100p
検波するにあたりキャリア信号をゼロ(V)を中心とする交流信号にC1とR1(C2 D3 2
とR2)によて変換する。
変調されているデータ部分の変化は交流振幅の変動であるので交流分を取り 2 D4 2 0
出し信号を加工していくためにAC結合により変化分だけを抜き出す。変化分の
大きさを直流の電圧変化に変えるために整流して直流になおす。このためには C2 0 0 C6
キャリア信号の変化に影響されない安定な直流バイアスかけておかねばならな 12
いのでR1及びR2でGNDに固定する。 1 R6 2 11 2
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C4 1 1
2π RC × 470 ×100 ×10−12
3p R2 470 100p 0.01u f0 = =
3.3k
2 2π
R4 3.3k
2 1 0
0 0 = 3.4[MHz]
AC結合 検波 LPF
C図 各部の波形 検波出力 13.56MHzのキャリア周波数成分を落とすためにLPFのカットオフ周波
060306 recive6 数を3.4MHzあたりに設定していると考えられる。
出力電圧の周波数特性
B図 検波 060306 recive2 検波波形 3.4MHz -3db
13.56MHz
検波後の直流電
圧
検波出力
シミュレーション搬送波 13.56MHz コンデンサ電流波形
シミュレーションベースバンド信号(212kBPS) 45°進み
検波後の直流電
圧
搬送波 13.56MHz