Page 12 - 第4部応用事例編ver60_Neat
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非接触ICカードの通信インターフェース基本技術                                                                            ・相互誘導作用現象からICカードに誘導される誘導起電力を求める関係式(共振現象は無視する)
磁界の強さからICカードに誘導される誘導起電力を求める関係式
                                                                                                      L1をシステムのリーダ・ライタのコイル 0.3μ
 R/Wのアンテナコイルが作る磁界の強さからICカードのアンテナコイルに誘導される誘導起電力を求める時の関                                                 L2をICカードのコイル 3μ とする。
 連の式を示す。
・構成                                                                                                ・巻き数比 n を求める                                               0.3μH 3μH
 リーダ・ライタのアンテナコイルN1にI[A]の電流を流すとする。                                                                  コイルのLと巻き数の比は次式の関係から

 a[m] :    コイルN1の半径                                                        Icカードコイル                   L2 = n2 → n = L2 =          3=       10≒3.16
                                                                                   e                   L1 L1                      0.3
N1[ターン] :   コイルN1の巻き数                  N2
                                                                                                   ・相互インダクタンス M を求める
S1[m2] : コイルN1の面積                             S2             H2

H1[A/m] : コイルN1の中心の磁界の強さ

 I[A] :  コイルN1に流す電流                                                                                   M = k L1L2 = k 0.3×10−6 × 3×10−6≒0.95k ×10−6[H ]

H2[A/m] : コイルN1からX[m]垂直に離れた点の磁界の強さ                                                                 ・二次コイルの誘導起電力 Vm は、

ICカードのコイルN2にe[V] の電圧が誘導されたとする。                               X                                        Vm = ωMI1
                                                             H1 a
                            リーダ・ライタコイル                                                            ・二次コイルの端子電圧 V2 は(巻き線抵抗R2を無視)

N2[ターン] : コイルN2の巻き数                                                                                V2 = Vm − ωL2I2 = ωMI1 − ωL2I2

S2[m2] : コイルN2の面積           I          N1 S1                                                       ・一次コイルに必要な電流 I1 を求める
H2[A/m] : コイルN2の中心の磁界の強さ
                                                                                                     前記式よりI1を求めると

e[V] : コイルN2に誘導される誘導起電力                                                                            ωMI1 = V2 + ωL2I2      →       I1  =   V2  + ω L2   I2  =   V2  +  L2  I2  =  1   ⎛   V2  +  L2  I     ⎞   [  A]
                                                                                                                                         ωM     ωM            ωM      M          M   ⎜⎝  ω                ⎠⎟
H2[A/m] : コイルN1からX[m]垂直に離れた点の磁界の強さ                                                                                                                                                                     2

・リーダ・ライタが作る磁界の強さ                                                                                   ・二次電流 10mA 二次電圧 5V とした場合に必要な一次電流は、

    コイルに電流 I [A]を流した時のコイルの  ・・・  H1    =  N1   I    [a  /  m]                                             1  ⎛           5                             ⎞      1                                           = 0.089×10−6 [ A]
    中心の磁界の強さ                                  2⋅a                                                         M  ⎜⎝      ×13.56 ×106                       ⎠⎟     M                                                   M
                                                                                                   ( )I1
                                                                                                       =         2π               + 3×10−6  ×10 ×10−3      =     0.059×10−6 + 0.03×10−6

コイルから垂直に x[m] 離れた点の磁界       ・・・ H2 = N1 I ⋅ a2 3 [ A / m]                                          Mを代入すると
の強さ
                                      ( )2 a2 + x2 2
                                                                                                   I1  =  0.089 ×10−6  =  0.094 [ A]
・ICカードの誘導起電力                                                                                              0.95k ×10−6       k

誘導起電力は、単位時間あたりにコイルに         ・・・  e = −N2      dφ [V ]                                              コイル間の結合計数は、0.1以下であるので k=0.1で計算する                                           I1  =  0.094      =   0.94[        A]
鎖交する磁束[Φ]によって決まる。よって磁                         dt                                                                                                                                      0.1
界の強さ H2[A/m] での磁束を求める。                                                                             ・一次とコイルに必要な電圧 V1 を求める

コイルN2の磁束密度B[T]は、       ・・・・・・・・ B = μH2[T ]                                                            V1 = ωL1I1 = 2π ×13.56 ×106 × 0.3×10−6 × 0.94 = 24[V ]

磁束Φ[Wb]は、磁束密度に面積をかけた        ・・・ φ = BS2 = μ H2S2[Wb]                                               ・Microcap 波形
ものであるので                                                                                                 V1=24V(34Vp) 負荷抵抗 500Ωに設定

コイルN2の誘導起電力は単位時間あたり         ・・・ e = −N2 ⋅ω ⋅φ[V ] e = −N2ωμH2S2[V ]                                                                           V1=24V
の磁束の変化で表される。1秒間でωの                                                                                                                                VR3=6.75V
磁束変化しているので前記の誘導起電力
は次式で表される。

μ≒1 及びICカードとリーダライタの平行                                        ⎛⎞
に対する角度をθとすると次式で表すこと                                          ⎜      I ⋅a2     ⎟
ができる。                            e  =  −N2    ⋅ 2π  f  ⋅ S2  ⎜  N1            ⎟    ⋅  cosθ  [V  ]
                                                                           3                                                                IR1=0.98A
                                                             ( )⎜⎝ 2 a2 + x2 2 ⎠⎟

                                                                                                                                              IR3=13.5m
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